コラム
>>虫歯の無痛治療の最前線

2015年09月04日

虫歯の無痛治療の最前線

虫歯の無痛治療の最前線

無痛治療とは

無痛治療とは、「歯医者は怖い」と思う患者さんなどのために、痛みのない虫歯治療を行うことです。小児期の歯科治療などがトラウマとなり、歯医者に足が向かない方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
「無痛治療」とホームページで謳っている歯医者さんが沢山ありますが、医院によって行っている内容も異なります。
無痛治療、最新の治療はどのようなものか、麻酔とそれ以外の方法で見ていきましょう。

麻酔の最新治療

歯を削る時などの痛みを取り除くために多くの歯医者で取り入れられているのが麻酔です。

<従来の治療法>
1.ゼリー状の麻酔薬を塗り、麻酔注射のはじめのチクっとした痛みを和らげる
2.麻酔の注射をする
3.歯を削るなどの処置を行う

<最新の治療法>
(1).ゼリー状麻酔ではなく、テープ型麻酔
ゼリー状の麻酔薬は唾液により流されて効果が出にくいことがあるため、より効果的な方法としてテープ型の表面麻酔を行います。

(2).細い麻酔針と電動注射器麻
細い注射針を使用することで刺すときの痛さを軽減、さらに電動注射器を使用し、薬を注入するときのスピードを一定に保つことで、薬注入時の痛みを軽減します。

それでも心配な患者さんのためにさらに二つの方法が可能な歯科もあります。
「笑気ガス」、「静脈内鎮静法」です。

【笑気ガス】
鼻から医療用ガスである笑気ガスを吸い込みます。気分がリラックスし、痛みへの恐怖心が和らぎます。鎮痛効果もあります。数分で鎮静状態から戻ります。

【静脈内鎮静法】
点滴で麻酔薬をゆっくり注入し半睡眠状態に導く方法です。痛みへの恐怖感が強い方、治療時間が長くなる方、血圧など基礎疾患をお持ちの方に適しています。治療後は寝起きと同じような状態になるため、しばらく休んでから帰ります。

麻酔以外の最新治療

麻酔以外にも最新の治療法があります。

【1】エアーアブレーションによる治療
人体に無害な非常に細かい粒子を歯に吹きつけ、小さい虫歯を取り除く治療機器です。従来の歯を削るドリルに比べると音や振動が少ないです。初期の虫歯には効果的ですが、深い虫歯には効果的ではありません。

【2】抗菌剤による治療
薬を詰めるだけなので歯を削る必要がない、という治療法です。細菌を死滅させる3種の抗菌剤を混ぜて詰める「3Mix-MP法(スリーミックス・エムピー)」と呼ばれる方法です。虫歯を殺菌し、自然に修復するよう促すのですが、現在のところ、この治療法を取り扱っている歯科がまだ少なく、安全性についてのデータが少ないといわれています。

【3】レーザー
レーザーを患部に当てて歯をはじくような感覚で削ります。殺菌効果、止血効果もあり、化膿している歯茎の切開など小外科処置を行うこともあります。
虫歯には、ほとんど無麻酔で治療が出来ます。歯に直接触れず、水とレーザーの力で削るので、従来の「キーン」とした音や振動もありません。
ただし、深い虫歯の治療は難しく、機械で削るよりもかなり時間を要するなど、デメリットもあります。

最新治療の注意点とまとめ

一部の最新治療は最新なだけにデータが少なく、行っている歯医者が少ないのも現状です。
また、最新治療の場合、自費であることが多いです。ご自身の歯の状態を把握し、よく歯医者様とお話したうえでいずれの方法をとるかを相談するべきです。

小さい虫歯であればより多くの無痛治療を受ける可能性が広がり、注射麻酔なしでも完全に治すことは可能ですので、できるだけ早く治療を始めることが一番の「無痛治療」となります。

痛みそのものより「痛くされるのではないか?」といった恐怖心が痛みに敏感にさせている場合も多く、いくら麻酔や治療法をいろいろ工夫しても痛がる方はいます。逆に信頼した先生に治療されると多少の痛みは我慢できてしまいます。
安心して治療できる歯科を探して、治療してもらうことで、無痛治療の効果もより発揮します。

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